昼間、妻と何気ない会話していたら、中島みゆきの天才的ともいえる歌詞の表現力の話になり、妻が「ちゃんとしたシステムで聴いてみたい」とのことで、夕食後に急遽「家庭内オフ会」を開くことになりました。
妻からは毎日一緒に（仲良くは私の妄想）生活しているのだから「家庭内オフ会」という言い方には違和感があると異議申立てがありましたが、リスニングルームに来てくれる頻度の少なさを考慮にいれると、他に適切な言葉が思いつかないのです。
オフ会の開演前に、日本酒とワインの良い所取りしたような味わい深いWAKAZEのORBIA LUNAをグラスに浮かべながら、今日のお客様の到着を待っています😀
お酒が苦手な妻は味見しただけでしたので「ねぇ、女房酔わせてどうするつもり？」とは言ってくれませんでたが、新しいランプシェードでの雰囲気のある照明と美味しいお酒、リスニングルームが趣のあるプライベートバーに早変わり。久しぶりの「家庭内オフ会」、今宵は中島みゆきナイトですので「夜会」の開演です。
第一幕は、1983年リリースのアルバム『予感』から『ファイト!』を聴いて貰いました。今宵のテーマは中島みゆきの歌詞を味わうことですので、妻の感想に興味がありました。『ファイト!』は発表された当時は、否定的に受け取られた曲だったそうです。
あたし中卒やからね 仕事貰われへんのやと書いた.....
ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い.....
妻が一回聴いただけでは歌詞の奥深いところのまで理解すること出来なかったということで、３回繰り返し聴いて貰いました。どんな経験や感性を持てばこんな歌詞が書けるのだろうねとお互い顔を見合わせました。この曲・歌詞を否定的に取られる人も居られるのでしょうね。批判を恐れていては書けない詩です。
第二幕は、1978年リリースのアルバム『愛していると云ってくれ』から『ミルク３２』を繰り返し３回聴いて貰いました。主人公の女性とマスターのお互いを思う気持ちについて、妻と話が盛り上がりました。思いが強い分だけ、またはお互いを知り過ぎているだけに、恋愛に発展するのが難しい場合もあるのですね。
ねえ ミルク またふられたわ.....
なんで あんなに あたしたち二人とも
意地を 張りあったのかしらね.....
『ミルク32』は、試作用に作られたデモテープがそのままアルバムへ収録されたそうです。中島みゆきが実在するとされるマスターに優しく語りかけるように歌っています。高域に作為的なイコライジングが施されていないようで、我が家のスピーカーの粗が目立ちません。
菅野沖彦氏的に表現すると今夜の私は「レコード演奏家」ですね。妻曰く、今夜はこの２曲だけで十分満足（感動）したのことでした。次の家庭内オフ会はいつになるのでしょうね😅
