現在、Accutonのツィーター C25-6-158 は EL Sound EPM-9inv (EPM-3inv の9Wバージョン)を使っていますが、Accuphase A-35 と試聴の結果によっては入れ替えようと思っています。今回はその準備として EL Sound EPM-9inv と Accuphase A-35 のゲイン差を確認してみました。素人の遊びの範疇の主観的な比較試聴ですが、微妙な音量の違いが比較試聴の場合影響しますので、音量の差を最小限にするのは大事なことと思っています。
下記はAccutonのツィーター C25-6-158 の周波数特性で申し分ない特性に見えますが、その上限の周波数は20kHzとなっているのがミソです。今回のパワーアンプの比較試聴のテーマからは外れますが、ユニットの分割振動が現れる周波数帯域での特性が気になります。
EL Sound EPM-9inv と Accuphase A-35 のゲイン差を知るために、久しぶりに音響測定用ソフトウェア Arta を使って下記の条件でツィーターの特性を測ってみました。
- Channel Divier Filter: Low =500Hz 24dB/Oct High = None (PASS)
- Channel Divier Output Level: -10dB
- Arta Output Level : -20dB
- Power Amp: EL Sound EPM-9inv
- Channel Divier: Accuphase DF-55
下記は我が家の環境での周波数特性とインパルス応答の結果です。Accutonのデータシートには20kHzまでの特性しか記載されていませんが、私の環境では50kHzまで測定できますので、30kHz付近に分割振動による共振があるのが分かります。ちなみにマイクロフォンは30kHz付近までそれなりの精度で測れる Earthworks DM30 です。ツィーターへの過大入力防止のため、低域側には 500Hz 24dB/Oct のフイルターをかけています。ツィーターとマイクロフォン間の距離は50cmです。
我が家では C25-6-158 を下記のフィルターの設定で使っています。High Pass Filterは30kHz付近のピークを抑えるために22.4Hz 6dB/Octに設定しています。下記のグラフの赤線がそのフィルターを通した結果です。青線は上記で説明しましたユニットの素の特性です。
- Low Pass Filter: 3550Hz 24dB/Oct
- High Pass Filter: 22.4Hz 6dB/Oct
下記のインパルス応答に22.4Hz 6dB/Octのフイルターを入れた効果が表れています。青線がフイルター無し、赤線がフイルター有りの結果です。
C25-6-158 を駆動するパワーアンプ EL Sound EPM-9inv と Accuphase A-35 のゲイン差を確認してみました。A-35 のゲインコントロールスイッチを-6dbに設定、A-35 使用時にはチャンネルデバイダーの出力レベルを2dB下げると同じ音量になることが確認できました。 A-35 のゲインコントロールスイッチを-6dbに設定すると EPM-9inv と同じになるのが分かりましたので、チャンネルデバイダーの出力レベルを変えることなく両アンプの比較試聴ができるのが分かりました。 (Aug 15, 11:50 修正しました)
妻には、”あなたに物事を頼むと何時やってくれるか分からない”とあまりあてにされていない私😅ですが、 次回は本題の比較試聴の結果を紹介する予定です。