Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

月刊誌ステレオ 11月号の特集「ホーン主義」

月刊誌ステレオ11月号の特集「ホーン主義」が本屋で目に留まり購入しました。特集は下記の文章で始まっていますが、私の世代はそうでしたが、今の若いオーディオ愛好家も同じような気持ちなのでしょうか。

 

「オーディオファンなら誰もが一度は憧れるホーンスピーカー。見た目のインパクトもさることながら、ホーンが放つ一種独特な音世界は人生観を変えるほどの「何か」が存在している事は間違いない。」

 

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今回は下記の計6ページの記事を読むためだけの目的でステレオ誌を購入しました。ステレオ誌で活躍されている石田氏とステレオサウンド誌がホームグラウンドの柳沢氏がホーンスピーカーについて対談されいます。

  • 石田善之×柳沢功力 ホーンと歩んだ半生を語る
  • ホーンシステム相互試聴(石田善之、柳沢功力)

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何故ホーンがいいのかの問いに対して

柳沢氏:僕がホーンから離れがたい理由の一つは、箱鳴りが無くてかなりの帯域が出せること。もう一つはホーンのもつ音の直線性みたいなものだね。その二つの持ち味が面白い!

 

石田氏:ほとんどボクも一緒ですね。ホーンシステムから出てくる音って生の楽器から出てくるのに近いんですよ。その辺りがホーンの魅力かな。それと、立ち上がりの俊敏さからくる繊細観、例えば生ギターの爪の弾ける生々しさとか…

 

 柳沢氏:持っている音の鮮度感みたいなものが魅力でね。ホーンを聴きなれてくると、どうしてもそこから離れられなくなってきちゃうんだ。

 

 

私が20年程前、コーン紙を使ったダイレクトラジエター型では無くホーンシステムを導入する理由に、立ち上がりと下方リニアリティの良さからくる鮮度感のある音がありましたので、柳沢氏と石田氏のコメントには共感を覚えます。

 

石田氏はJBLエベレストD66000をお使いで、典型的なホーンシステムです。しかし、柳沢氏のシステムはホーンはミッド(500-2.8kHz)で、その上の帯域はGEMとミューオン製のリボン型を使われていますので、広いサウンドステージが得られていると想像します。石田氏が柳沢氏のリスニングルームを訪問して、下記の感想を述べられています。

 

柳沢システムの第一印象は、積み重ねられた体験とお人柄を感じさせるものであった。システムの中に確かにホーンが組み込まれているが、それが大きくモノを言うということとは異なり、コーン型のウーハーやリボン型のツィーターとの協調緩解の素晴らしい、見事に溶け合った音だった。

 

 柳沢氏は弦楽器の再生には特に拘りを持っておられるようですので、中高音以上にリボン型のユニットを使われているのは分かるような気がします。下記は菅野沖彦氏が「レコード演奏家訪問」で柳沢宅を訪問されたときの二人の会話の一部です。

 

菅野:あなたはわかいころからヴァイオリンがお好きで、ヴァイオリンの音にたいして、ものすごく鋭敏で、特に、弓が弦を擦る擦過音の生々しさというのかな、そういう音が、柳沢サウンドの中心になっていると僕は思ってきた.......

 

柳沢氏:僕はだいたい、ヴァイオリンにくらべてピアノにたいする感受性が弱くて、ピアノ音痴だと、よく言っていっていたでしょう.......

 

 

ここからは私の妄想です。柳沢氏のシステムにAccutonの C220-6-222 あたりを追加してミッドバスの帯域を受け持たせると、さぞ立体感のあるピアノが聴けそうと想像するのしてしまいます。セラミック振動板のミッドバス、ホーンドライバー、リボンツィーターの組み合わせ、とても相性が良さそうです。大御所の柳沢氏のシステムに対して、私の妄想癖が出てしまいました😅

 

 

 

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秋バラの季節で我が家の庭でも5種類程のバラが咲いています。下記のバラの名は、クラシックの作曲家の名前にちなんで付けられた”ヨハンシュトラウス”です。中心がソフトピンクに染まるアイボリー色の花で、繊細な色彩が魅力的です。

 

”ヨハンシュトラウス”を切り花で楽しんでいます。

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