昨年3月にパソコンを使って Diretta モードを試聴しましたが、その時は特にブランドテストでも分かるような音の変化は感じられませんでした。今回 Diretta モードをサポートしているオーディオ専用 NAS Soundgenic RAHF-S1 を使って試聴しましたので、その結果を紹介します。
我が家のネットワークオーディオ環境は NASにSoundgenic RAHF-S1、トランスポートにSFORZATO DST-01 です。そして、トランスポートは10MHz ルビジウム発振器 (DATUM LPRO)と同期をとっています。ハブやLANケーブルには特にこだわったものは使っていないのと、NASとルビジウム発振器の電源はスイッチングタイプのものですので、これらの低ノイズ化は今後の課題です。
SFORZATO DST-01
ルビジウム発振器 10MHz DATUM LPRO
Soundgenic RAHF-S1
昨年10月、IO DATA と SFORZATO が Diretta を正式にサポートを開始しました。最近購入した Soundgenic RAHF-S1 と SFORZATO DST-01 共に Diretta をサポートしていますので、一般的な UPnP モードと音が良いとされている Diretta モードを比較試聴してみました。
Soundgenic RAHF-S1 はスマホのアプリ fidata Music App、SFORZATO DST-01 はPC用ソフトウェア SFORZATO config で Diretta モードを選択できます。
UPnP と Diretta モードを5回以上切り替えての下記の2曲での比較試聴の結果です。
- 五嶋みどり「アンコール! ヴァイオリン愛奏曲集」から19曲目の「精霊の踊り」
- Adele 「Live At The Royal Albert Hall」から17曲目の 「ROLLING IN THE DEEP」
UPnP モードの音を基準にしますとDiretta モードでは焦点がより正確に合ったように感じられます。センターのボーカル・楽器がキリっと鮮明になり後方の演奏が多数のレイヤーをなして展開されます。サウンドステージの広さの変化は感じられませんでしたが、空間の奥行き感が増します。まるで高精度の外部クロックを繋いだ時に得られるような上質な音蝕です。プラシーボ効果を持って聴かなければ分からない変化量ですが、私の環境ではDiretta モードで決まりです。先日紹介しました、Soundgenic RAHF-S1とQNAPのNAS TS119 のUPnP モードでの比較試聴では違いが判らなかった私の駄耳でしたが、今回のUPnP と Diretta モードの違いは聴きとれたようです。
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こちらは、近所に住む愛嬌のある顔が特徴の猫君です😀 時々、我が家の庭先に遊びにやって来ます。