レコードプレーヤー(VPI ARIES 3) のインシュレータのスパイク受けをノーブランドの積層ドライカーボンからサンシャインのS1-4Pに変更しました。スパイク受けの変更による音の変化を、駄耳の私に聴きとれるのでしょうか。
サンシャイン S1-4P
スパイク受けの変更の理由は、特に音に不満があったわけではなく、ターンテーブル部がモーター部より少し低めでしたので、高さを合わせるためです。高さ調整のためとはいえ、音も私の好みの方に変化してくれれば儲けものです。
Before:積層ドライカーボン After:サンシャイン S1-4P
レコードプレーヤーを載せているラックはタオックのSS-4です。SS-4とレコードプレーヤの間には、(下から)αジェル、御影石のボード、アスファルトシート、スパイク受け、タオックのインシュレータ TITE-46GP を挟んでいます。これらの物は、他の用途用に購入して、回りまわって今のところに収まっています。
VPI製の Signature Weight(内周型スタビライザー)と Stainless Steel Outer Periphery Ring(外周型スタビライザー)は本気モードでレコードを聴く時には無くてはならないアイテムです。
使用したカートリッジは機能美あふれるオルトフォンのMC-A90です。
ちなみに、リスニングルームの床は下記の図のような仕様になっています。レコードを掛けながら、ラックの前で私が10㎝位飛び跳ねても、音飛びや音の揺れは感じませんでしたので、コンクリートに直貼りした床の強度には及びませんが、必要十分な強度はあるようです。
今回はインシュレータのスパイク受けの試聴記ですので、上記のような説明は不要かもしれませんが、試聴時の我が家固有の条件を明確にしておかなければ、試聴記の言葉のみが独り歩きしそうですので、あえて明記しました。
試聴曲は音場・音像感が分かりやすいマイケル・ジャクソン 25周年記念盤スリラーから Billie Jean を用いました。インシュレータの交換は2回行い、それぞれで Billie Jean を2回繰り返して聴きました。
私の駄耳ではスパイク受けのような小物の変更など聴き分けられるはずはないと思っていましたが、意外でした。今までノーブランドの積層ドライカーボンでレコードを聴いていて、アナログの音は”こんなもんだよな”と思っていました。我が家ではデジタル音源に比べて、アナログ再生ではサウンドステージがいまいち広がり切れない感じがしていたのです。
積層ドライカーボンからサンシャイン S1-4P に変更すると、横方向のサウンドステージ感はあまり変わりませんが、高さ方向が1m以上(アクリル画の上端より上まで)広がったのが私でも聴きとれたのです。ブラインドテストをしても分かるレベルの変化でした。最近の私の音の好みは、立体感のある広いサウンドステージで、コンパクトで密度の濃い音像は求めていませんので、サンシャイン S1-4P の導入は吉と出ました。
我が家の環境ではデジタル音源の Billie Jean と比べるとアナログ音源はマスタリングの違いはあるでしょうが、超低音のグルーヴ感が足りないですので、もっと精進が必要のようです。
デジャブ
今回の試聴途中、スパイク受けのサウンドステージの変化を感じて、以前どこかで体験したような気がしました。そういえば、昨年5月にフェーズメーションの試聴室でコントローラーのCA-1000とCM-2000を比較試聴した時に、同じような体験をしたことを思い出しました。