先日、自作スピーカーの世界では有名なkenbeさん宅を訪問してきました。今回が初めての訪問ですので、kenbeさんの沢山の作品の中から一番規模の大きい「メインスピーカー」を中心に音楽を聴かせて頂きました。
下記の写真では、メインスピーカーの間に小型のスピーカーが複数置いてありますが、オフ会の前半はメインスピーカーのみ置いた状態での音楽再生でした。オフ会の後半、私がフォステクスのスピーカーの音も聴いてみたいとお願いしましたので、暫定的に下記のような配置になりました。
素晴らしい室内音響と自作スピーカー達
オフ会の前半のスピーカーの配置です。kenbeさんのブログより借用させて頂きました。
写真ではメインスピーカーの存在感を感じますが、kenbeさんのデザインセンスの良さでしょうか、実際は上手く部屋に溶け込んでいる感じです。このメインのスピーカーの詳細はkenbeさんの「ブログ・ハイエンド自作スピーカー」を読んで頂くとして、ここでは私の音の印象を紹介します。
ミューズの女神が舞い降りたメインスピーカー
室内音響フェチの私としては、まず適切な残響時間とフラッターエコーフリーの室内音響の良さに目と耳を奪われました。ここまで完成度を上げるのに5年を要したとのことです。部屋の完成度が高いとスピーカーの調整が楽になり、間違った方向に進むことが防げます。
メインスピーカーでの音楽鑑賞は圧巻でした。私が現在求めている方向性の音です。音の鮮度感、立体感、音場感の全ての要素が高次元なレベルで纏まっています。kenbeさんが既成のハイエンドスピーカーを超える自作スピーカーを作ろうとする意志が伝わってきます。
kenbeさんには失礼な表現かも知れませんが、kenbeさんのメインスピーカーは我が家のAccutonのシステムの音が似ているように感じました。スキャンとフォステクスのユニットの組み合わせとAccutonのスピーカーシステムの音が似ているのが不思議に感じます。しかし、最上部にあるフォステクスのユニットをオフにしてスキャンのみで聴かせて頂くと、音は少しおとなしくなりますが、耳を澄ますと音数の多さと分解能の高さが分かります。スキャンにフォステクスのユニットのスピード感と音の瑞々しさが加わると、セラミック振動板のAccutonのユニットの音に似てくるようです。
次に長年私が気になっていたフォステクスの「W130RD」と「T25RD」の2ウェイシステムを聴かせて頂きました。音の美しさは認めるのですが、私には表現が2次元的に感じられました。ツィーターの「T25RD」はAccutonのCELLツィーターより癖がなさそうです。