先週末、ダイナミックオーディオで行われた試聴会 「NETWORK AUDIO/PC AUDIO」 に参加してきました。
我が家では1998年以来エソテリックのP0でいまでもディスク再生を行っていまして、SACD再生も未対応です。P0が寿命を迎えたら、ディスク再生は諦めてファイル再生に移行する予定です。今回のイベントでネットワークオーディオとPCオーディオのそれぞれの良さを体験できたらと思い参加しました。
会場の風景
今回の試聴会では、下記のTADの機器が共通で使われ、試聴会のテーマに沿ってネットワーク&PCオーディオ機器が接続され音楽再生がおこなわれました。
スピーカー TAD E1TX
プリアンプ TAD C2000
パワーアンプ TAD M2500MK2
セッション① 「MQA及びROONだからこそ」
Meridian 808V6を使ってMQAフォーマットのCDとノーマルCDとの比較試聴がありました。CDに比べてMQAの情報量の多さは十分に伝わってきますが、ディスク媒体の選択肢の観点からは、せめてMQAとSACDとの比較して欲しかったです。
Roon専用のPC Nucleus+ と汎用PCとの比較試聴がありました。Nucleus+ は「RoonOS」を搭載したRoon専用サーバーで、Nucleus+ の再生音は一聴して分かるくらい汎用PCのものに比べて格が違いました。Nucleus+ の再生音からは、私が日ごろ馴染んでいるエソテリックのP0に近い音色(特に立体感)を感じました。私がディスク再生からPCオーディオに移行する場合、Nucleus+ は選択肢の一つとなりそうです。
セッション② 「ESOTERICだからこそ」
ESOTERICのネットワークトランスポート N-03 Tやネットワークプレーヤー N-01 を使っての再生がありましたが、あまり、印象に残っていません。
セッション③ 「SFORZATO だからこそ」
SFORZATO ネットワークプレーヤー DSP–Vela と外部クロック PMC-Norma での再生では、最近話題の LANDAC モードでの再生が今回のイベントの中で一番印象に残りました。私はSFORZATOのネットワークトランスポート DST-01 を使っていますが、LANDAC の機能は現在未対応ですので、今後のバージョンアップに期待しています。
セッション④ 「LINNだからこそ」
セッション⑤ 「ミュージックサーバーだからこそ」
FIDATA HFAS1-XS20 と DELA N10P-H30-J を同じ環境で比較試聴できるセッションでしたが、残念ながら帰りの時間の都合で参加できませんでした。
セッション⑥ 「データ再生だからこそ」
オーディオ評論家の一人土方久明氏が進行されるセッションのようでしたが、これも残念ながら不参加です。
我が家から往復5時間かかる秋葉原での試聴会でしたが、重い腰を上げて行った甲斐がありました。オーディオ雑誌やネットの文字の情報を得た上で、このような試聴会で実体験すると自分の判断基準が定まってきます。
今回はプリアンプ、パワーアップ、スピーカー、そしてルームアコースティックは固定でしたので、上流機器の出音の違いが良く分かりました。特に私が座った後方中央では、各機器の音の違いだけではなく、音場感が広く気持ちよく音楽が聴けました。我が家でもこれくらいの音を出したいのですが、まだまだのようです。