Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

Accuphase A35 を追加

新しく家を建てたり大幅な改装を行った場合、音が落ち着くのには最低3年かかる。とても微妙な話だが気温の変化や湿度で部屋そのものが何度か収縮と繰り返すことで音が変わる。しかも放っておいてはダメで、ケーブルもセッティングもあれこれ試して目一杯やっていると、ぬらりくらりとした中に「魅力的な音」というものがある日突然やってくる。」 これは、あるオーディオライターの言葉です。
 
我が家の改装が終わって約3年、セッティングも色々試しました。そして、上記の言葉のように、我が家にも「私好みの音楽の神様」が突然舞い降りられたようです。「当社比」の自己満足にすぎませんが、最近音楽を聴くのがより楽しいです。
 
 

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。先日、パワーアンプの構成を変えて遊んでいます。現在、Accuphaseパワーアンプ A-30とA-35、各2台 を使って下記の様な接続でAccutonの3ウェイのスピーカーシステムをドライブしています。低域はA-30のブリッジ接続でモノラル仕様.、中域と高域は、左右それぞれのユニットにA-35をあてがい、こちらもモノラルの仕様です。、中域と高域でアンプを分けることもできますが、我が家では前者の方がスピーカーケーブルの配線が短くて済みます。もちらん、左右のセパレーションも期待しています。
 
Before - パワーアンプの構成
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以前、4ウェイの時に使っていたAccuphaseのA35を下記の様に組込みました。低域は変わらず、中域をA-35のブリッジ接続のモノラル仕様、高域はA-35のノーマル接続で左右のユニットをドライブします。追加したパワーアンプの配置に困るのですが、とりあえずAccuphaseのデジタルチャンネルデバイダー DF-55 の上に載せました。「良い子はまねをしてはいけません」ね。高域は左右のセパレーションに不安がありますが、これ以上パワーアンプの数を増やすのも気が引けますので、この構成で試聴することにします。
 
After - パワーアンプの構成
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今回のパワーアンプの構成の変更を良い機会ととらえて、我が家の環境で音楽を楽しむために必要なパワーアンプの出力について検討します。
 
我が家の条件・希望
  • 低域のユニットの能率      91dB
  • 低域のユニットのインピーダンス 7Ω
  • スピーカーと試聴位置の距離   3m ->音圧の減衰は約9dB
  • 試聴位置での最大音圧    105dB (ロックを体で浴びたい時のピーク値)
スピーカーから3mの地点にある試聴位置で105dBの音圧(ピーク値)を得るためには、スピーカーの音圧は114dBとなります。低域のユニットの能率は91dBですので、200W必要となります。
 
低域(650Hz以下)に使用しているAccuphaseA-30 のブリッジ接続時の最大出力は120Wですので、スピーカーの最大音圧は約112dBとなり、目標の115dBには届きませんが、A-30 のカタログには正弦波でのクリッピングパワー(実測値)は58Wと書いてありますので、ブリッジ接続時にはなんとか200W(波高率の高い音楽信号時)には手が届きそうです。マージンゼロですが、無い袖は振れませんので良しとします。
 
ちなみに、パワーアンプ A-47ブリッジ接続時の最大電力は180Wですので、これでもほんの少しですが不足します。A-75 ですとブリッジ時の最大電力は240Wになりますので希望を満たすことができます。次の選択肢は P-4200 を2台でしょうか。P-4200ブリッジ時の最大電力は360Wです。しかし、60歳過ぎると、一人で持てないような重量のあるパワーアンプの購入は躊躇してしまいます。予算も無いのでそんな心配もする必要も無いのが、人生また楽しい。
 
中域(650-3.5kHz)のユニットの能率は低域より3dB低い88dBですので、理論的には低音より2倍の出力を持ったパワーアンプを使用する必要があります。しかし、音楽信号ではこの帯域のエネルギーは低域に比べたら少ないようですので、A-35ブリッジ接続で良しとします。A-35 のノーマル接続 (最大出力 30W) では少しパワー不足の感があります。
 
高域(3.5kHz以上)のユニットの能率は93dBですので A-35 のノーマル接続で大丈夫そうです。
 
愛用の A-30A-35 は元々能率の高いソニーのホーンシステム(SLP-L11 98dB, SUP-T11 110dB)用に取り揃えたパワーアンプです。その後、能率90dB前後のAccutonのユニット達が自然増殖したにも関わらず、パワーアンプに最近まで気を留めることもありませんでしたが、今回はパワーアンプを見直す良い機会となりました。

 

 
マイケルジャクソンはそれなりの音量で聴きたい
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(注)上記のパワーアンプの最大電力は全て8Ω負荷時の値です。