Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

「そうだ 京都、行こう。」オーディオ編

そうだ 京都、行こう。」  「そうだ 京都は、今だ。

先日、京都のまつさん宅を訪問させて頂きました。熱海から京都まで2時間チョットの新幹線の旅です。

京都のまつさんはScan-Speaks, FocalFostex, Accuton 等のスピーカーユニットを購入して自宅で試聴した上で、現在は下記の様なAccutonのユニットを使った3ウェイのスピーカーシステムを組まれています。我が家の「太鼓型スピーカーシステム」とまつさんの「終のスピーカーシステム」のプロジェクトはほぼ同じ時期に進行していましたので、今回の訪問はとても楽しみにしていました。

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このスピーカーシステムの最大の特徴はエンクロージャーに石材を使われていることです。スピーカーシステムの総重量は203kg(1個)あるそうです。ちなみに Magico M1 の重量は177kgですから、まつさんのシステムの凄さが分かります。重ければ良いと言うものでもないですが、その音を聴けば意味が分かります。重たいシステムですが、モジュラーデザインですので一人で組立・移動ができるそうです。

もう一つの特徴は、京都のまつさんのアイデアで、ウーファー用のエンクロージャーがたったの2組のネジとナットで組み上がっているそうです。ブログでは良く理解できなかったのですが、直接説明をお伺いしてなるほどと思ったしだいです。このシンプル・イズ・ベストのアイデアがあったからこそ、この石材エンクロージャーが実現したのではないでしょうか。

まつさんのシステムは車に例えると最新のF1の仕様で作られたV6ハイブリッド・ターボ・エンジンを積んだフォーミュラカーのイメージです。フォーミュラカーはサーキットを高速走行することを目的としていますので、デザインも戦闘機に通じる機能美をもっています。同様に、まつさんのシステムのデザイン一つ一つにも意味があります。

まつさんのシステムの印象は「音が静か! 音数が多い!」でした。選び抜かれた優秀なユニットを振動しないエンクロージャーに組み込み、デジタルチャンネルデバイダーと音響計測を駆使してシステムを纏めるとこのような次元の世界にたどり着けるのですね。原音再生等と野暮なことは言いませんが、Accutonのユニットの音色が好きな私にとっては「何も足さない・何も引かない」音楽再生と感じました。

発音体はスピーカーのみでエンクロージャーからの箱ノイズが無に等しいですので、楽器の消え入るような微音が録音時の暗騒音のレベル以下になるまではっきり聴き取れますので、音楽の感動のレベルが一段上がります。下方リニアリティが高いシステムで聴く音楽は大音量のオーディオ的快感とは違った快感が味わえます。

まつさんはミッド のユニット (Accuton C173-6-096E) を250ー2500Hzの帯域で使われ、ほとんどの基音がこのユニットから発せられますので、音のつながりがとても自然です。まつさんが4ウェイでは無く、3ウェイにされた成果がここにも表れています。

今回の訪問のもう一つの目的は、我が家でも導入を検討している Accuton のウーファー AS250-8-522 CELL を聴かせて頂くことでした。その結果は私の予想をはるかに上回り、質の良い低音をシングルのユニットで聴くことができました。なんで中サイズのウーファーでこん良質な低音が出るのか不思議なくらいです。そして、まつさんがダブルウーファーを卒業された理由が分かります。私も同じような理由で、近い将来ソニーウーファーを卒業するかもしれません。

最後に、このような機会を作って下さった京都のまつさんとゴンザエモンさんに感謝です。「そうだ 伊豆高原、行こう。」と皆様に思って頂けるように精進せねば




私のミスにもめげずに、我が家のバラは皆さまより一ヶ月遅れで咲き始めました。

アウグスタ ルイーゼ
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