Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

圧巻の12気筒サウンド

先日、Oguさんと一緒にF様宅を訪問させて頂く機会がありました。前回の訪問時(今年の3月)には、McIntosh XRT22Sで、「異次元」のサウンドステージを体験しましたが、今回はJBLのシステムで「圧巻」のサウンドステージを体験してきました。
 
今回はMcIntosh XRT22Sの対面に配置してあるJBLのユニットで組んだスピーカーシステムを聴かせて頂きました。このシステムは、ダブルウーファー・ダブルドライバー・ダブルツィーターで計12個のユニットで構成されています。ダブルウーファーですが、ユニット毎にエンクロージャーが独立しているのも珍しい構成です。
 
車に全く詳しく無い私が言うのも変ですが、このJBLのスピーカーシステムは、車に例えば、12気筒のエンジンを搭載した大排気量でハイパワーなアメ車でしょうか。片側6車線のハイウェイを悠々とクルージング、そして、坂道では軽くアクセルを踏むと体がシートに押されるような加速・トルク感を感じるようなサウンドを体験しました。30年以上昔になりますが、米国滞在時に古いフォード マスタング マッハ1に乗っていた記憶が蘇りました。
 

 

ダブルウーファー・ダブルドライバー・ダブルツィーターのスピーカーシステム
イメージ 2
 
 
 
F様のJBLのスピーカーシステムは、私の知っているJBLの音とは異なりました。JBLの音色の良さを保持しながら、楽器・ヴォーカルの前後感の表現も正確です。大音量は時々”爆音”と表現されますが、F様宅の大音量は12気筒のお蔭でしょうか、”爆音”という言葉を使うのには違和感があります。大音量にも拘らず、歪みを感じさせること無く100dBを裕に超える音量で音楽を体で浴びることができます。もちろん、これはしっかりした造りの部屋があってこそですね。
 
12気筒のシステムもホーンシステムですので、中音量までは音像がスピーカー間にコンパクトに纏まりますが、ある音量以上から世界が変わります。音像・音場などという表現が机上の空論と思えるような、圧巻のサウンドステージが味わえます。録音の良いライブ盤を鳴らしますと、臨場感にあふれ、聴き手も会場の一員になり、一流のミュージシャン達のエンタテインメント性溢れるコンサートが満喫できます。
 

 

事前にF様からスピーカーの特徴をお聴きしていましたので、私が是非ともJBL 12気筒のシステムで聴きたいと思ったCD 3枚を持参しました。これらのCDは、それなりの音量(100dB以上)で聴けば、より音楽が楽しめます。小音量で優雅に聴く音楽も良いですが、たまには蛇口全開の音を浴びるもの「オーディオ的快感」です。
 
イメージ 3
 
1. Dona Summer - Hot Stuff
この曲はアメリカで貧乏学生の頃、ドライブ中に良く聴きました。クラブ・サウンド的な音源で、自分のシステムで調整が上手くいったなと感じた時に大きな音量で聴く音源です。F様のJBLでは片側6車線のハイウェイをパワフルなV12の車でクルージングしている感じですが、残念ながら、我が家のAccutonでは片側3車線を非力なリッターカーで一生懸命走っている感じです。JBLのシステムは余裕が違います。
 
2. Harry Belafonte - Matilda
曲の始めはハリー・ベラホンテが一人で歌い、その後、他の楽器の演奏者が少しずつ輪に加わります。
演奏者の立ち位置が違いますので、その時間軸の表現ができるとステージが見えるようです。曲の後半は、会場のオーディエンスもグループごとに参加、そして最後には、ハリー・ベラホンテ、演奏者、オーディエンス全員での合唱がたまらないですね。圧巻のサウンドステージで、1959年のカーネギーホールにトリップした気分になりました。妻を呼んで、我が家のAccutonを100dB弱で鳴らしたら、耳が痛くなると、お叱りをうけました。まだまだ、Accutonは改善の余地が有りそうです。
 
3. GRP All-Star Big Band - Airegin
やはりビッグバンドの演奏は大音量で聴きたいですね。超一流のプレーヤーの演奏は豪快で、オーディオファンにとってはご機嫌なCDです。明瞭でハリのあるブラスを聴くと嬉しくなります。曲を聴き終えた時快感を感じ、オーディオを趣味にしていて良かったと思う瞬間でもあります。
 

小・中音量で聴くのが適しているような音楽は、この12気筒のシステムで聴くのは野暮なことです。F様は、その様な音楽を聴く為に別なシステムを組まれています。次回の訪問時には、そちらのシステムで音楽を聴かせて頂く予定です。
 
 
 


4月末に、私が殺菌剤の濃度を濃くし過ぎてバラに散布したのが原因で葉と蕾を枯らしてしまいましたが、植物の生命力は凄いですね。新しく葉と蕾が出て、近々花も咲いてくれそうです。
 
左: 4月30日                   右: 5月14日
イメージ 1
 
 
 
 

5月19日(土)には「伊豆高原オーディオの里倶楽部」の集まりがありますので、楽しい週末になりそうです。