Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

無アクセント地域

最近はオーディオシステムを気にすることなく音楽が楽しめるようになり、本を読みながら音楽を聴いています。

先日、地元の図書館の書棚を眺めていたら、小澤征爾村上春樹が対談した本が目に留まり読んでみました。村上春樹氏がジャズに詳しいことは知っていたのですが、氏がクラシックにも交響曲の譜面が読めるほど造詣が深いとは知りませんでした。村上氏の小説の中でいろいろなジャンルの音楽がさり気なく、しかし効果的に使われている背景(氏の教養の深さ)が分かりました。

小澤氏が村上氏に譜面を読むことを勧められていましたが、小学校の音楽で落ちこぼれた私には譜面は宇宙人が作った特殊記号にしか見えませんので、譜面が読める人が羨ましいといつも思っています。電気の回路図を見て同じように感じる人もいるのでしょうね。

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後日、小澤征爾大江健三郎との対談も本になったのを知り、読んでみましたが、大江氏の価値観は凡人の私にはあまりよくわかりませんが、氏が無アクセント地域で生まれ育ったので「橋」と「箸」の違いが分からないと語っていたのが印象的でした。私自身も「橋」と「箸」を区別できなくて、ネットで調べましたら私の生まれ故郷も無アクセント地域でした。半世紀以上生きていて初めてこのような事実を知りました。目から鱗が落ちました。


Wikipediaより
無アクセント(むアクセント)とは、日本の方言学上、アクセントのきまりを持たないことを言う。京阪式アクセントや東京式アクセントなどの有アクセントには、語と語を区別する弁別的機能がある。しかし、無アクセントでは弁別的機能を持たず、「橋」と「箸」、「型」と「肩」、「一語」と「苺」、「歯医者」と「廃車」など同拍同音語を同じアクセントで発音し、区別しない。

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