Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

レコード外周型ディスクスタビライザーの効果

回、カートリッジ2機種(オーディオテクニカ AT-OC9/IIIとオルトフォンMC-A90)の私的な比較試聴の結果を報告しましたが、今回はVPI製のレコード外周型ディスクスタビライザーの私的インプレッションを紹介します。VPIの正式な商品名はStainless Steel Outer Periphery Ringです。重量は約2kgありますので、フライホイール効果とレコードの外周付近をターンテーブルに密着させることによって高音質なアナログ再生が期待できます。

スタビライザー無しのノーマルな状態
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VPI Signature Weightのみの状態
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VPI Signature WeightとStainless Steel Outer Periphery Ringを取り付けた状態
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試聴曲は音場・音像感が分かりやすいマイケル・ジャクソン 25周年記念盤スリラーからBillie Jeanを用いました。使用したカートリッジはオルトフォンMC-A90です。

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私的インプレッション
スタビライザー無しのノーマルな状態でもオルトフォン MC-A90の良さが感じられ、高さ120cmあるサーロジックの和心の先端付近に音が高い位置で定位します。

VPI Signature Weight(内周型スタビライザー)を付けると音楽のグルーブ感が増して、音像の高さがスタビライザー無しの状態より20cm位下がります。ドラムの質感が上がり実在感を感じるようになります。バックコーラスの明瞭度も上がり臨場感も増します。

VPI Signature Weight(内周型スタビライザー)とStainless Steel Outer Periphery Ring(外周型スタビライザー)の両方と取り付けた場合の再生音は、デジタル再生に例えるとスファルツフォートの試聴室で体験した良質なマスタークロックを繋いでいるような、奥行き感が増して立体的でピントの合った躍動感溢れる音に変化します。同じカートリッジで聴いているとは思えないくらいの変化です。時間軸が高い精度で合い、それぞれの楽器の音に質量を感じますので、マイケルジャクソンのレコーディング風景が見えるようです。レコード交換の度に、2kgある外周型スタビライザーの取り外しはチョット手間ですが、その効果を知るとその手間をかける価値は十分にあります。


最後に
我が家のアナログは引っ越しやリフォーム工事などで長い間放置した状態になっていたのですが、今回アナログを本格的に再開して、”自己ベスト”のアナログ再生ができるようになったのは収穫でした。レコードからこのような良質なデジタル再生と遜色の無い音楽が聴けるようになるとは自分自身驚いています。
 
我が家のレコードからこんな素晴らしい音が聴けるようになるとは!手持ちのレコードを聴き直す日々がしばらく続きそうです。




我が家の石段の所で珍しい模様の蛾を見かけました。目と口の模様がまるで太った猫の顔のようです。

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