Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

スピーカーユニットの円周配置

先日、ケンさんから日立(ローディ)で円周配置を使った平面方スピーカーが有ったとコメントを頂きましたのでネットで検索してみました。

下記が円周配置の基本的なイメージです。ウーファを中心に他のユニットが円周上に配置されているのが分かります。フルレンジのユニットを使えば、この様なユニットの配置で悩むことは無いのですが.....。


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この円周配置の概念を使って設計されたスピーカーは1978年にローデイから発売されたHS-10000です。エンクロージャーの中心部に、30cmのウーファー、6cmのミッドロー、3.5cmのミッド、1.8cmのミッドハイ0.9cmのツィーターをを搭載しています。また、エンクロージャーの上部にあるのは30cmのパッシブラジエーターです。ユニットはすべて平面振動板です。それから、興味のあるクロスの周波数は630Hz、2.5kHz、4.5kHz、9kHzに設定されています。

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最近のスピーカーはスリムなエンクロージャーにインラインのユニット配置が主流となっていますが、このHS-10000はフロントパネル部分の面積も大きく、そして無限大バッフルの使用を前提に設計されているそうです。30cmのウーファー、パッシブラジエーター、そして無限大バッフルで低域の充実感を求められたのでと推測します。このスピーカーでスケールの大きい交響曲を聴いてみたいですね。

スピーカーが発売された1978年頃は、日本の大手メーカーが最新の技術でオーディオ製品を開発して我々に夢を与えてくれた時代でした。50代後半の私には、ちょっと当時が懐かしいです。