試聴に使う曲はマイケルジャクソンのBADです。この曲は、1988年のグラミー賞の最優秀録音賞を獲得したのも納得できる内容の録音です。各楽器の位相が明確ですので、録音の良さも伴って、グルーブ感十分の音楽が楽しめます。そして、マイケルジャクソンの完全主義的な性格がわかります。
まずは T-500Aを外側に置いてに試聴です。視覚的には悪く無いと思っていますが如何でしょうか。音に広がりは感じますが、少しボーカルの焦点が甘いような気かします。交響曲を主に聴く場合はこの選択も有りかなと思います。
①外側に置いた場合
②内側に置いた場合
③次男の上に置いた場合
3番目はT-500Aを中高音用ホーンの上に配置しました。この配置をするためには簡単な木工の作業が必要です。一番下にある写真の様に中高音ドライバーとホーンの間にП字の置き台を手持ちの材料で製作しました。視覚的には少し違和感がありますが、とりあえず試聴してみましょう。
③次男の上に置いた場合
T-500Aを中高音用ホーンの上に配置した場合の試聴結果です。ツイーターが上側に20cm移動した分だけ音像も同様に移動したように聴こえます。T-500Aは10kHz以上の帯域のみで使用していますので、基音が出る位置は変わっていませんので不思議です。もしかしたら、視覚的なバイアスがかかっているかも知れませんね。
この配置、なかなかのものです。ボーカルの焦点もバッチリで、音楽全体にグルーブ感があり、スピーカー間に音楽の小宇宙が浮かび上がります。CDをワイルドなマイケルジャクソンの曲から、嗜好の異なる五島みどりのアンコールから「精霊の踊り」を聴いてみます。このCDは全体的に録音のレベルが低いので、デジタルチャンネルデバイダーDF-55 のデジタルボリュームの使用は最小限となります。バイオリンの音色は美しく、音像も実態感があり、まずまずの結果です。とりあえず、この配置で様子をみてみます。